嬉しくて泣いたテレビ番組。

さっき、
録画したNHK
『ドキュメント矢沢永吉』を観た。


神田松之丞さんがナレーションを
するというから観たまでで。

今まで失礼ながら

矢沢永吉さんの歌すら知らなかった。

有名な触りをちょっとだけ、
くらいなスタンス。
自分とはテイストが
違うかな、と
全てを知らないまま
遠ざかっていた。

2回繰り返し観て
この番組を見落とさなくて
良かったなぁ…と、

心底思えた。

あたしが今欲しいことばっかり
言ってくれるじゃないか。

"どんな逆境でもひるまない"

"バカをエンジョイしてください"

そう言われて泣きそうになった。
自分の力だけで
もがいて
やってきた人の
言葉って凄いね。

ストレートに
刺さるんだ。


そういえば以前、
どうしても会って
話を聞きたい人がいた。

初めてな場所。
時間はたった1時間。
それまでに戻って来ないと
みんなに迷惑がかかるし
間に合わないから
時間厳守。

で、一人(たぶんこっち方向だ)って
勝手にずんずん突き進む。
時間が無いから小走りだ。

途中、やっぱり心配になり
地元の制服女子に場所を確認する。

「大丈夫です。

このまま道なりに行けば
着きます」

しっかりした回答に、安心して
更に走る。

と、両脇は延々とお墓になった。

一本道。
一人。

なのだが、気配を感じる。

(きっと墓場だからって自分の頭で
勝手に霊がいるだの想像して
ビビっているのか)
自らを鼓舞しながら
ふと振り返ると、外人の男性が
後ろからつけてくる。

やだな、と
いろいろな適当な経文を
思いついたまま唱えながら先を急ぐ。

後ろを振り返ると彼は居なかった。

で、とうとう会いたかった人の
おいでになる場所にやっと着いた。

不思議と誰もいなかった。
静かで凛としたその場所の
その人のいらっしゃる前に跪き
ちいさな賽銭箱の上にある
おおきな木の数珠を抱きしめた。


「教えて欲しいんです。
あたしの今後を。」

ずーっとその状態が10分、15分。

何も聞こえないし
わからないや、と顔をあげたら
目の先にあるその方の像の
口元が笑ったように見えた。

人が来る気配を感じたので
一礼して
その場を後にする。

外に出た時だ。

「遠からず」

言葉が降ってきた。
聞こえた、って訳じゃないし
見えた、でもないな。

なんか気づいたら頭で
「遠からず?」を考えていた。

考えながらも来た道と同じ道を
通りたくない、って
歩いていたらなんか遠回りをして
いたのだが、
結果、何とか時間内に戻れ、
待っていてくれた人がいて
電車に間に合った。

途中、
怖くて、何度も何度も
本気で行くか?と
自分に聞いて、の結果だった。

やらなきゃ気がすまないから
進んでみたものの
やっぱり不安で
キョロキョロしたり
大汗かいたり、と
めちゃくちゃダサい自分だった。

けれど、今これ!ってやつに
突き進むしかないんだ。

矢沢永吉さんは、

"自分であがけ"

"ダサいことを
貫いて貫いて貫いていたら
カッコよくなる"

って言ってたな。

何でもいいから
くっつけろ、って言ってたな。

ビートルズリバプール
矢沢は横浜、
どっちも港町、イェーイ!って。


怖くてもやるんだ。
自分が選んだ道だから。


バカはバカなりに
なんとかブレずに行きたいよ。

あーでも
こんなカッコいい男に
生きている間に出会えて良かった。


何かに
繋がって繋がって
たどり着けるんだ。
生きてる、ってそういうこと
なのかもしれないな。



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