乗り過ごすこと必至な本。

帰途、ふと開いたページから
はまってはまって…
気づいたら自宅のある駅を
とうに越していたのだ。


"「混乱することはない、
流れに乗るんだ。
違うことをしてしまわないように。」"

『「違うこと」をしないこと』
吉本ばなな
の164ページを抜き書きした。

かれこれ約1ヶ月、この本と一緒に
行動している。
ずっとカバンに入れっぱなし。

手持ち無沙汰な時など
パッと開いたページが
いい感じなタイミングで
沁みてきて、あたしに
きっかけをくれるのだ。

で、今日はここ。

"「そのつど考えて、
肚に聞いてみなさい。
景色を良く見て、
目を遠くまで動かして、
深呼吸しなさい。
そして、
もしもやもやしていなかったら
その自分を信じろ。
もやもやしたら、
もやもやしていても進むかどうか
考えてみなさい。
そんなもの、どこからでも
巻き返せる。」" …P.164より。


ってことか。

いきなり、「流れに乗るんだ!」
って言われてもね。
「そうしたいのはやまやまだけど、
それが出来ないからまだこんな風に
潜水中なんですけど」

って不貞腐れて毒付くが、
その後のばななさんの文章が
なんとも有難い。

"そんなもの、
どこからでも巻き返せる"

いい年して、もはやこれ以上
失敗なんてしたくないよ、
自分の人生を…なんて思っているから
ダメなのだな。

しかもだ。
人生に失敗は無いはずじゃないか。
たまたまそんな目にあってしまった、
ちょっとだけ難ルートを選択した、
みたいなことでさ。

そんなこと
わかっている筈なのに、
親からはずっと
"あんたは失敗ばかりの人生"とか
言われて育った為、
気づいたらそんな気が飽和状態だ。
恐ろしい。
刷り込みって、なかなか
取れないものでね。

知らず知らずのうちに
刷り込まれた頭で
ものを考えたり感じたりしているのだ。
変わらない訳だな。

でも、今日は
気づいたら戻ってくればいいって
教わった。
やったね!って我に返ったら
乗り過ごしに気づいてね。

気づいたら戻ってくればいいって。