恐怖のすりこみ。

 

 

ジェーン・スーさんと堀井美香さんの

ポッドキャスト「OVER THE SUN」。

これ面白いよ、と娘から教わって

今朝聞いたEp.72に、ゾッとした。

 

幼少期の絵本のすりこみが

その後の自身の思考に、

特に"幸せ"についてに

少なからず影響を及ぼす…的な話題。

 

女の子はみんな幸せになるという

絵本のストーリーだったよね、って。

シンデレラみたいに王子様が現れて、

最後はみんな、めでたしめでたし…

で、完。

 

振り返って自分は、

ディズニー系のお姫様派ではなくて、

ジェーン・スーさんと同じく

ブルーナの字の無い絵本派。

字の無いのをいいことに

勝手に話を自分で作ってみたり

ぐりとぐら」のパンケーキに憧れて

あの黄色にわくわくして…

そう言えばその頃から

食い意地が張っていたのか、と愕然。

 

ポッドキャスト視聴後もぐるぐる頭の中で

昔の自分の本箱を思い出していた。

 

で、ふと「ぐるんぱのようちえん」が

見えたのだ。

 

そう言えば擦り切れるくらい読んでいたっけ。

 

どこに行ってもなじめない象のぐるんぱ。

いろんなところで働くのだが、

毎回毎回失敗をして「もうけっこう」と

言われて落ち込み、

職を転々とするという

絵本にしては渋過ぎるストーリー。

でも最後にぐるんぱは

過去失敗した全部を活かして

子供達が喜ぶ幼稚園を作りあげる。

大き過ぎるクッキーは

たくさんの子を

お腹いっぱいにしてあげられたし

大き過ぎる靴も車もお皿も

子供達の遊び場になって大成功。

良かった!やった!ぐるんぱは幸せになれた!

って、小さい頃読んでいた絵本…。

 

ぐるんぱの気持ちが今

痛いほどわかるなぁ、と。

まだゴールに辿り着かず

職探しと言うよりも

いつも"ここでは無いどこか"を目指し、

人生捗らない途上人間と化した根源は

もしや、あの頃読んで読んで読みまくった

あの絵本のせいなのか。

 

違う違う。最後までちゃんと読もうよ。

絵を描かれた堀内誠一さんの

ぐるんぱのかわいいこと。

ピンクのほっぺのあの子は

自分の人生を失敗しながらも、

もがいてもがいて…

そして「あゝこれこそが我が人生!」って

そんな笑顔溢れるエンディングだったよね。

 

忘れちゃったのか、自分。

拗らせても拗らせても

最後はちゃんとゴールに辿り着けるって

この絵本の作者の西内ミナミさんに、

ぐるんぱに教わったじゃん。

いい年して人生途上?恥ずかしがるなよ。

 

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すりこんだ絵本に、感謝だ。

ポッドキャストにも。

もちろん、娘にもね。

 

 

 

#overthesun

#絵本

#ぐるんぱのようちえん