プレゼントを…

貰うことばっかり考えていた。

〇〇欲しいな。
からはじまり
あの人いいな。
あの顔いいな。
あの職いいな。
あの家いいな…と
欲は続くよ どこまでも、だ。


神護寺の五大虚空蔵尊に
今年の春出会えた。

5体のそれぞれの虚空蔵尊は
テーマカラーを纏い
手には鍵をお持ちになっていた。
色には意味があり
お役目がある方々だった。


最初のうちは
その鍵で何処からかの秘密の場所から
あたしにパワーを授けてくださる、と
ありがたく拝んでいた。

どうかあたしに必要な何かを早く
授けてください、などと
思っていた。

しかしながらずっと対峙していて
なんか違う気がしたのだ。


その鍵は、
本当は何に使うのだ?と
むくむく疑問が湧いてきた。


あたし自身の心を、
脳をその鍵でこじ開けて
掘り下げて
探るのだ。


いつも、自身の外から何かを頂こうと
そればかりだ。
まわりから頂戴することしか
考えていなくて。

モヤモヤしていた。
拝みつつスッキリすることが
出来なかったんだ。


鍵は、自分を開ける。


自分自身の奥底に
何がある?

必要なものを既に持っているのに
他から欲しがるばかりで
気づかなかったいろいろを
順々に鍵で開けて
掘り下げよう、ってことか。


春に起こった
そんなことを
クリスマスイブに思い出した。

あたしのクリスマスプレゼントは
鍵、だった。