相変わらず
秋を愛でながらうろつく。
なんたって足の角質までクリアにして、
スッキリすべすべになったもんでね。
薄くて軽くて敏感な足の裏から
なんだかいろいろ伝わってくる。
なのにウキウキが急にグラついた。
ツブテに蹴つまずいて
グキりそうになったから。
普段歩いてないからな。
よろける失態をした矢先、
道路の向こうに看板が見えた。
"虚空蔵尊"
飯能駅そばの大光寺さんの案内板だった。
蹴つまずいたのも何かの縁だ、と
目的地へのルートを少し外れて
お邪魔することにした。
当然ながらご本尊は
直接拝むことは叶わないが、
尋常じゃない輝きと
なんともいえない晩秋感が美しい、
朗らかでオープンなお寺さんだった。
虚空とは…
何も存在しない空間だと
言うけれど…
いや、あるな。
全てあって
神々しいもの。
目線を辿り
気がついた。
角質ケアしといて
良かったよ。