久高島。
あたしのアナザースカイ。
太陽が出れば
起きて布団を干す。
風が吹けば
瑪瑙が擦れて
言葉にならない音楽をかなでる。
波打際にたって
裸足で砂浜を歩く。
砂がきしみ、
波の打ち寄せる気を感じる。
言葉では表現出来ないけれど
むくむくと胸の、
心の奥の方から
にやにやして嬉しくなるのだ。
内間商店の看板娘、
今年98歳の秀子おばあと
喋って、笑って。
「幸せじゃない時はないねー」
「いつもいつも幸せだよー」
今まで何かにつけて言葉で、
〇〇したら幸せ、とか
〇〇になったら幸せ、とか
制限をつけていた自分を反省した。
今日も
太陽が出て
布団を干して
洗濯物を干して
好きな曲を聴いて
読みかけの本を読む。
コーヒーと美味しいパンを食べて…
言葉にすれば大したことはないのだが、
幸せだよーって、秀子おばあの言った意味が
わかった気がした。
たわいもない、は
幸せとイコールじゃないか。
そんな気がする。