大坂なおみ選手が今日
全米オープンで２度目の優勝を決めた。
寝そべり、天を仰ぎ
過去の優勝者と同じ景色を
見たかったから、と言った
あの姿に感動した。
でもそれ以上に
優勝インタビューで質問者に
返答した言葉に震えた。
「あなたが受け取ったメッセージは
何でしたか？」
大坂なおみ選手が戦っていた相手は
ビクトリア・アザレンカ選手という
一選手じゃなかったってことだ。
人種差別という
全然無くならない負の連鎖を
グランドスラムという大舞台、
最も重要で注目される場所で
体を張って抗議する。
これ以上のパフォーマンスが
あるだろうか。
亡くなった黒人の名前を書いたマスク。
これをつけて試合に
のりこまなければならないほど
情けない世界なんだということ。
テニス選手に
テニスに集中させてあげられず、
大事な試合をしながらも
抗議活動までしなければならないくらい
差別のある現実は情けない世の中なのだ、と
いうこと。
しかもその人種差別に対して自分は
何もしていないことへの恥ずかしさ。
大坂なおみ選手の言葉が
刺さって刺さって
抜けないのだ。
受け取ったメッセージから
あたしが絞り出した答えは…
自分の頭でちゃんと考えよう、
そしてやれることからやろう、
特に次世代を担う子供達と
差別についての会話をしよう、と
心に決めたくらいだが。
それにしても
これ以上のかっこいい選手を
あたしは今まで見たことがない。
