これ、頂き!

やった!
大坂なおみ選手。
今日、ベスト4だ。

全豪オープンテニスは
今、あたしのガソリン。

試合が決まるまでは
ビクビクだった。
ミスが多くて、途中大声をあげる場面。
太ももを叩く場面。

なんとか"持ち堪えてくれ!"
お茶の間で
祈った。

だが、"持ち堪える"のは凡人だと
わかった。

大坂なおみ選手は、
くるっと後ろを振り返り
祈るように目を閉じる。
気持ちを落ち着かせ
我慢。
…だけじゃなく切り替えたのだ。
切り替えて、さらに気持ちを上向きにして
次のストローク
めちゃくちゃ深くて際どい場所に
決めたのだ。

超鋭角の鋭いヤツを。

ガッツポーズ。

攻めている。

我慢、辛抱はもう当然なんだな。

失敗して、次は間違えないようにしよう
なんて、守りに入ってしまうのは凡人。

なおみちゃんは、凡人じゃない。
切り替え、立て直し
そして攻める。
精神的な成熟は
もう明らか。

その後のインタビューが
またイカしてる。

"おじいちゃん、お誕生日
おめでとう!"だって。

暑くて、堪え忍んだ試合の後に
更に切り替えて
いつもの天然大坂なおみちゃんになる。

"(お誕生日だったから)どうしても
勝ちたかった!"
だって。
愛を知ってる人の言葉だね。

大会前の事前会見では
自分の精神年齢を"3才児"と言い
"今、1才くらい成長したかな"って。
そして
"4才ね。おめでとうあたし"
だって。

ここまでおめでとうモードなら
優勝間違いなしだ。


ずっと大坂なおみちゃんを見ていて
わかったのは
精神的に成熟してなきゃ
言えない台詞のオンパレードだってこと。

などと、
嬉しいニュースを見ながら夕餉。
すると、
目の前の受験生がふと目に入った。

「これ、使えるね!」
「そうか!」
と、意気投合。

例えば。

試験中、初っ端をしくじると
後、ズルズル自滅してしまうパターンの
回避策とすれば良いのだ、と。

自分を大坂なおみと考える。

この科目、やらかした!と
気落ちしたら
パンパンとどこかを叩いて
目をつぶろう。
我慢だ。
で、辛抱。
そして切り替えてからの
あの深いところに決めた
ストロークでガッツポーズをした姿を
思い出す。
守りに入るな、攻めるのだ。

次は、ほら。
超いい手ごたえを
感じるに決まってる。


じゃあ
ガッツポーズしなきゃ、だね。