必要だから、の今。

 

家にいられる幸せ。

 

ちょっと生活を見直すかな…と

ゆっくり考えられる有難さ。

…で、何かしら食べ物を、と

スーパーに行ってみたら驚愕。

長蛇の列なんてもんじゃない。

引き返したくても

引き返せないのは

週末まで保たない冷蔵庫が心配だからだ。

仕方なしに買い物開始。

 

だが、棚という棚の間を

人が並んでいるものだから

ゆったり商品選びが出来ないのだ。

 

ちょこちょこと隙間から手を伸ばし

瞬時に必要なものを取り揃えて

レジを待つ。

 

おかげで前後の人と

「前代未聞の混み具合だねー」とか

「マスクは無いね」などと

世間話に花が咲く。

何かがどんどん中和されていく。

 

待ちながら密かに

人様の買い物籠を覗いてみると

その人その家の生活が溢れていて

なんかもう愛おしくて堪らなくなってきた。

 

ひじきや切り干し大根などの

日持ちする乾物類を買う健康志向の人。

スナック菓子とジュースと缶ビールとで

週末こもって映画でも楽しむのかな、な人。

みんな不安そうで、でも

みんなちゃんと生きていて。

なんとか抗おうと

前を向いている姿に

じんとした。

 

家にいられるおかげで

更なる断捨離も出来るな、と

本の整理をしていたら…

 

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どうしようかな、と処分しかけて留まった

2月号の『東京かわら版』だった。

 

"すべての人に幸せをあげているだろう"

と小学6年の神田伯山先生の

あのページを一発で開いて固まった。

 

このタイミングで

この言葉を見せて貰えるとは。

改めてじんとした。

 

世界史の教科書に絶対載るはずな

今のこの現実。

なんとか乗り越えようと頑張っている

すべての人がどうか早く普通の生活に

戻れますように。

 

"すべての人に幸せを"

 

伯山先生の小6時の文章が

あたしの心を言語化してくれたのだ。

 

必要だから起こる。

そういうことか。

 

 

#東京かわら版

#神田伯山