ファミリーヒストリー

 

そりゃ気になる。

好きな人についてのいろいろは。

 

ご両親がどうだったとか、ご兄弟や

親類縁者…までいかないにしても

今、目の前にいる気になる人絡みの情報は

やっぱり知りたくなる。

ましてや、神田伯山さんのような

"百年に一度の天才講談師"のルーツとなれば

尚更だ。

 

今までNHKファミリーヒストリー』は

有名人の名家自慢の番組なのではないか、と

ちゃんと観もしないで遠ざけていた。

が、今回伯山さんの回で考え方が一変。

何故か。

 

伯山さんのご先祖様方を見ていると

"自分の趣味を仕事に活かす"という血が

ちゃんと繋がっている家系なのだなぁと

観ていて納得し通しだった。

 

柔術を海外で興行していたり、

柔道を海外に広めて今もなお

お弟子さんが柔道を繋いでいたり。

はたまた、

炭鉱の仕事をしながら

気分転換の趣味の読書を捨てきれず、

好きが高じて仕事を辞めて上京し、

徳冨蘆花に弟子入りするところなどは

百年に一度の天才講談師を生むに相応しい、

というか、

まるで神田伯山さんそのものではないか。

覚悟をもって"好き"を昇華させられる血。

 

しかも驚くのは

ご先祖様がそれぞれやられていた事が

伯山さんの趣味として

ちょっと形を変えて繋がっている事だ。

不思議を通り越して

"血"ってこういうものだ、と実感したのだ。

 

☆小説家→講談師

☆柔道家→プロレス趣味

☆おでん屋さんで夫を支え新聞に載る

→元興行主として夫を支える妻と文春で対談する

 

似ているどころではない。

ここまで完璧に受け継いでいたら

あらゆる面で、ご先祖様に守護されて

当然だろうな、と。

 

きっと人間って

身体のそこいらじゅうに

先祖の濃厚な血が流れていて

"好き"になるポイントまでDNAで

擦り込まれているのだろう。

"惚れるタイプ"や"好きなもの"って

同じだったりして…。

 

そう思ってふと、周りを見た。

 

あたしの目には見えていないけど、

なんだかニヤニヤしながら

自分の先祖がぞろぞろと周囲に

居てくれる気がしたからだ。

 

有名人のファミリーヒストリー

羨ましがって、ただ指をくわえて

観ている番組じゃなかった。

(そうか、そういうことか)と

気付かせてくれる企画だったのかも

しれないと勝手に感謝したくなった。

 

神田伯山さんが最後に

「だからこそ頑張らなくちゃいけない」

とは、あたしに言われた気がしたのだ。

 

いろいろな縁のおかげで

自分の今がある。

 

この趣味って誰から継いだのか…

なんて考えながら生きいくのも

楽しいじゃないか。

 

 

#ファミリーヒストリー

#神田伯山