夢の中へ。

 

"探しものは何ですか

見つけにくいものですか… "

 

あたしの夢の中で

井上陽水の『夢の中へ』が

降りてきて気づいた話だ。

 

「見つけにくいものですか?」

って聞かれたら

「そんな簡単には見つからないよ!」って

言ってただろう。

昔のあたしならね。

 

"まだまだ探す気ですか。

それより僕と踊りませんか"

 

なんて言われたら

「踊ってる場合じゃないんだよ。

血眼になって探すんだよ」

ってキレ気味で返しただろう。

昔のあたしならね。

 

だけど夢であたしは

「それより僕と踊りませんか?」

って言われて、

「そうだよね。踊っている方が

見つかるね!」と言っていたのだ。

 

昔のガチガチなあたしは

陽水さんのこの歌、

『夢の中へ』を

単に夢へ誘う歌だと思っていたのだ。

恥ずかしながら。

 

そうじゃなかった。

 

自分の夢、

自分自身の見つけ方を

めちゃくちゃ優しい声で

歌にしてくれたのだ。

 

"休むことも許されず

笑うことも とめられて

はいつくばって はいつくばって

いったい何を探しているのか"

をずーっとやって生きてきたから。

 

この時期起きた自己大改革。

ちょっと身体はついていけない時も

あるけれど、

頭を使わず身体で感じることが

唯一の早道なのだな、って

なんか少し追いついたかも。

 

何故陽水?

久高島のさわさんの宿で

隣りで眠る友がなんとも

陽水さんのような優しい声で

宇宙語のような寝言をね…

それが『夢の中へ』に聞こえて聞こえて。

 

 

そうなのだ。

それより僕と踊りませんか、だ。

 

井上陽水さんと友に、

ちょっとお礼が言いたくて。

 

 

#井上陽水

#夢の中へ