相伝ノ会。

深川江戸資料館の
神田愛山先生と、松之丞さんの
相伝ノ会』を堪能してきた。

愛山先生の
鼠小僧次郎吉の"しじみ売り"は
今回初体験。

元々、次郎吉は
盗んだ金を恵まれない人に
ばら撒き、
人助けをする、
かなり変わった泥棒だ。

なのに、今日は違った。
次郎吉すら弟子に助けられ
登場したみんな
誰かから支えられて
助けられて…な展開。

ほっこりと
心が温まる話なのだ。

縁が繋がり
気が繋がる。
するすると
各々の一番の希望が
気付いたら叶っている。

情けは人のためならず、って
良い言葉があるじゃないか。
自分以外の誰かをなんとかしてあげたい
って幸せな気が何かに作用し
伝わって、叶うんだ。
そんな気がした。


今これを聞く機会に
恵まれたってことは…。


あ、"相伝"だからか。

あたしは、愛山先生から松之丞さんへ
芸の相伝を単に傍観していたんじゃない。

あたしに相伝されたものを
活かせ、って。

そう言われた会だった。