たわいもない…

そうだ、そういえば
昨日のNHKスペシャル
"安楽死"の番組で、
生きようとしていた女性がいた。


今後、人工呼吸器をつけようとも
死は選ばない、とまぶたで
意思表示をした方だった。

彼女に、生きがいは何か?と
質問したら

"たわいもない家族との会話"って。

そうなのだ。

"たわいもない"ものに
あたしも癒され、ワクワクし、
背中を押してもらっていたのだ。

今日は退社後
深川江戸資料館での

"大江戸悪人モノガタリ"

に滑り込みセーフ。

神田松之丞さんと、
蜃気楼龍玉さんの会。

天明白浪伝より
『むささびの三次~三次召し捕り』。

牡丹灯籠より『おみね殺し』。


不倫あり、
盗み、殺しあり、な
決して壮大なるテーマ
ではない。


にもかかわらず、
一緒になって、

"いくら営業成績が良くないからって
火箸(火に焼きまくって赤々したやつ)を
女子のお尻にくっつけてるなんて"
とか、
"金棒お鉄、何てことするんだろねー"
って、
嫌な上司への愚痴り大会風に
同じ土俵に上がれたり

"あそこまでネチネチ嫉妬されたら
誰だってムカついて消したくなるよな"
って…一緒になって
ああでもない、こうでもない、
ってやれる訳でね。
身近?なネタだから。

いや、そんな感覚にしてくる
凄い芸があるから。


じっくり考えなきゃ、とか
ちゃんとした意見を述べてやるぞ、な
気合いなんかさらさら無し。
自然に井戸端に入って
わちゃわちゃ出来る。

軽く笑って、
怒って、でも楽しめることこそが
たわいもないことなのだ。

あゝ、そうか。
そういえば日々
たわいもないことの積み重ね
だったじゃないか。


ムカついてみたり
笑ってみたり。

たまたま見たテレビ番組。
滑り込んだ芸。

ちゃんとルートに組み込まれて
生かしてもらえてる、って訳か。


たわいもないことの大事さを
この2日間でマスター出来た。


貴重な一日一日ってことか。
たわいもないけどね。


#神田松之丞
#蜃気楼龍玉
#大江戸悪人モノガタリ