錯覚に陥る。

今日も慶安太平記

だけど、「堪能した」だの
「素晴らしかった」なんて
言えない。
書きたくない。


衝撃だったのが、坊主が焼き殺される
"鉄誠道人"14話目だ。

由井正雪に騙される坊主。
棺に炎が放たれると
叫び狂う群衆。
棺から抜け出そうと
もがく坊主。


歌舞伎のように
鳴り物や、ドロドロが裏手で
使われているんじゃないかって
錯覚に陥るくらいの
狂喜乱舞っぷり。

講談師神田松之丞は、
たった一人でそれを表現できるのだ。

どんどん引きずりこまれて
どうにもならない自分は
呆然として
ただ凝視するのがやっとだった。


#神田松之丞
#慶安太平記