いい夫婦って。

 

 

「話せばわかる」っていうと

五・一五事件犬養毅首相の最期の言葉だった

気がするが、そんなことをふと思い出したのは

今日が11月22日だったからかも。

 

いい夫婦の日」。

 

いい夫婦ってどんなのかと最近特に

いろいろ考えてしまうのは

実家見舞いに行く度に

思うところがあるからだ。

 

先日母と旅をした折

常に父のことを悪くしか言わないこと、

父との関係って昔からそうなのかと聞いてみた。

開口一番「合わない」と。

まさかの回答に思わず笑ってしまった。

 

合わない人間同士がよくも88才と82才まで

離婚しないで夫婦をやってるな、

根性あるなぁ辛抱強いなと

ある意味尊敬したのだった。

 

合う合わないを今更言うか!だし、

そもそも本当に「合う」人間なんて

この世にいるのだろうか。

自分自身すら自分を理解出来ていない上に

そんな自分を他人が理解して

合うとか、合わせるとかって

むしろ気持ちが悪くないか?と思うのだ。

それよりも、合わないのところを発見して

楽しむ方がいいと思うのは

あたしだけなのか?

 

あたしは相方とは"合う"とは思っていない。

趣味趣向も別々だし性格も違うけど、

結婚して継続出来ているのは

いろんな点を"面白い"と思えるからだと思う。

言うことも行動も想定外だらけ。

会話していても噛み合っているのかいないのか。

だけどなんか面白い。

そして、優しい。

合わない人間同士歩み寄り、

会話して探り探り…

なんだかんだで24年。

合わない点を発見しては楽しみ、

会話も成り立ち互いに元気に生きている。

ついでに年頃の子供達とも良く会話をして

良好な関係を築いている(気がする)。

 

腐れ縁の友人とも

合わないけど"面白い"が勝り、そのせいで

大学時代からずっと付き合いは続いている。

合う合わないより、

互いに話せばわかる派なのがいい。

 

そう言えば昔から別々の部屋にこもって

あまり会話しない両親だった。

「話せばわかる」んじゃない?

なんて、今更か。

ふたり共生きていて

面白いところがいっぱいあるのになぁ…

やっぱり「話せばわかる」だと思うんだよ。

 

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なんて言っていられるのも

両親が反面教師になってくれたおかげか。

有り難い。

 

 

#いい夫婦の日