心の距離。

 

 

「はじめまして」が

割と好き。

というか、相当好きだ。

 

初対面から探り探り

話しながら距離を詰めていく

あの感じがもう、ワクワクする。

 

実は今日もそうだった。

散髪にふらっと行って

「はじめまして」な

お姉さんだった。

 

汗だくのあたしを見て、まずは天気ネタ。

一般的な入り方だよね。

「暑いですねー」が開口一番にいける

雲ひとつない青空だもん。

存分に使わせてもらわなきゃ。

 

そして、切ったり塗ったりするうちに

話がいろいろ盛り上がり、しかも

あらぬ方向に…

 

お姉さんのお肌があまりにも美しいので

 

「もしや秋田美人とか?!」

 

と、話をふると、なんとドンピシャ。

その後のお姉さんの回答に絶句した。

 

「あたし、3.11の時秋田にいまして…」

 

マジ?え?ご家族はご無事?お友達は?

なんて、会話がさらに佳境に。

彼女は小学6年生で

卒業式の予行をしていて

その日は学校に泊まったことなど

いろいろ話をしてくれたのだった。

テレビがダメになったので車のカーナビを

テレビ代わりにして情報を

得たりしてました…って生々しい。

 

はじめましての衝撃度ナンバー1の

今日だった。

 

実際に被災した人の話を聞くのが

なんせ、初めてだったから。

そしてお姉さんは、

最近地震が多くてなんか怖いです、と

言いながらも

「だけどここ下町は

案外みんなで助けあえそうな場所なので…」

 

わかってるじゃないの。

なんだかんだ面倒な点は多々あるけれど、

都会の一人暮らしで下町は

良い選択だとあたしも思う…と。

 

何処が安い、

何処が旨い、

いろいろ情報交換して

なんか楽しいひとときで。

 

またちょくちょく行きたくなる店が

出来ちゃった…って件。