東京都現代美術館で堪能した
デイヴィット・ホックニー展。
建物の外のポスターに映る木々の影を見て
やるなぁ…とニヤニヤした。
ここから既にもうホックニーしてるのだ。
全長90mある
「ノルマンディーの12か月」。
ホックニーさんと一緒に
散歩している気分になる絵。
木の香りがしてきそうだし。
風が吹いてきたね、なんて言いそう。
芽吹いた花に立ち止まって
目を細めたりしそうになる。
じゃあ絵を観るのでなく
リアルな森の中を歩けばいいじゃん、て?
いやいや、ホックニーさんがどんな風に
自然を愛しているかがわかるのが楽しい。
チョイスする絵の具の色味っぷりがもう
好きのアピール。木を見て森を見て「好き」
って言われた気がするのだ。
明るい緑の草、黄色いたんぽぽ、水色の空。
こんなに鮮やかに描かれたら
「おじさんめっちゃ好きじゃん自然、
楽しげじゃん!」って言いたくなるし
観ているあたしまでワクワクして何なら
ハイタッチしたくなる。
さらに「こんなに綺麗だった?」って改めて
自然を確認しに行きたくさせる絵だと思う。
ずっと観ていたらふと
木の向こうに行きたくなって
美術館の玄関を左へ…
蝉の声と、
いい空に会えたんだ、今日も。
ホックニーさん、ありがとう。
#デイヴィット・ホックニー展