ある、でいい。

 

チルチルミチルの青い鳥の話って

ホント、よく出来ている。

 

探していたものは

実は自分自身が持っている、を

わかりやすく

美しく

童話で説いてくれていた。

 

それなのに

あたしは浅はかだから

童話って、所詮童話じゃね?

って、切り離してしまっていたのだ。

 

今生で生きる為に必要なものは

全て持っているはず。

丸腰じゃない。

 

だけど、

夢をみていても

朝になったら忘れてしまうように

生まれて、

上手く生きようとセコく考えた瞬間

"持っている"ことを忘れるのだ。

他人と比べるとか

妙な擦り込みをされたら最後

自分は何かがわからなくなる。

自身のルートを見失う。

そして、

後付けの夢や

こう見られたら気分が良いだろう…な、

つまらない優越感欲しさに

間違えたゴールを目指して努力するのだ。

 

あたしだ。

今までの。

 

だけどね、

間違えてどんどん違う道を邁進しても

その都度周りが教えてくれていたのだった。

 

気づけ!気づけ!

 

って。

 

好きになり

夢中で追いかけて

その感覚が何か心地よい。

あの歌詞が刺さるし

あの講談に、

結末がわかっているにも関わらず

何故か涙が出たりする。

 

気づくと

自分が見る景色が

少しずつ変わっていくではないか。

自分が感じる感覚が

少しずつ変わっていくではないか。

 

これを求めていたのかも、とか

自分てもしや

こういう人間かもしれない。

 

そうやって本来の自分が

わかってくるのかもしれない…

 

そこに気づいたら

かかっていた靄が

どんどん晴れていくような感覚になった。

 

好きが広がり

感覚が広がり

気づきが広がる。

 

必要なものは

もう"ある"ってことなのだ。