残り香。

 

 

夜ご飯を作った。

自分が食べたくて作ったメニュー。

だけども家族からの評価がイマイチで。

案外凹んで…寝た。

 

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その晩、妙な夢をみた。

 

なんか不思議な集まりだった。

旅館の大広間で宴会をしていた。

来場者にお土産を用意した自分。

この人にはコレを、

あの人にはコレを。

良かれと思ったプレゼントを渡して自己満な自分。

さぞかし喜んでくれるだろうと思ったのも束の間

怪訝な顔をされたり、使い方を聞かれたり。

喜ぶ顔が見られなかったのだった。

しかも渡せない人もいたりして

あたしは夢の中で右往左往していた。

 

そんな夢の中の自分に向かって

寝ている自分が相談に乗っている不思議。

 

プレゼントなんか渡さなきゃ良かったよ、と

夢の中でボヤく。

 

自分の精一杯を尽くしての結果なら仕方ない、と

寝ながらあたしは自分をなだめて励ましていた。

 

夢の中で悶々としていたはずなのに

目覚めたら不思議、妙に前向きなのだ。

そして"押し付け"を辛がるなよな、と

自分の肩を叩いた感覚。

 

誰にだって好みってものが有る。

趣味嗜好は各々違って当然だ。

自分のやった事の見返りや感想を貰おうなんて

むしろ恥ずべきことじゃないか、と。

あまりにも承認欲求が過ぎるよ。

 

昨日の夜メシの件もそうだ。

自分が食べたいから作った。

で、家族の口に合わないことに

苛ついてどうする、と。

違うんだよな、人は。

好きなもの食べたいもの、みんな違うのだ。

それが家族であっても。

 

 

やるべきことを精一杯やって自分が美味しいと

思えたのなら、自分が自分を褒めてあげればいい。

そうか、自分は褒められたいのか。

もっと認められたいのだな…と。

 

自分がちゃんと自分を褒めたろ。

しっかり認めてあげるからね!あたしはあたしを。

美味しかったぞ、ちゃんと作って偉かったぞ!

と、気持ち良く腑に落ちた朝。

 

だけども…

残り香の強い夢だったなぁ。

ちょっと、いやかなり眠い

11月のはじまり。