この本。
本屋で見つけ、即買いした。
大好きな向田邦子のエッセイ集。
で、一発で開いたそこには
あたしが一番好きな、
"手袋をさがす"が載っていた。
やった！
ニヤつきながら繰り返し読む。
すると、
今日は今までとは違う箇所が
気になった。
"反省するのをやめにしよう"
"私は、この年で、まだ合う手袋がなく、
キョロキョロして、上を見たり
まわりを見たりしながら、
運命の神さまになるべくゴマをすらず、
少しばかりけんか腰で、
もう少し、欲しいものをさがして歩く、
人生のバタ屋のような生き方を、
少し誇りにも思っている"
この文をぐっと腹に入れて
ふーっと深呼吸したね。
今までの自分のもがきを
ちゃんと言葉にしてくれて
もの凄い気持ちが良くて。
昔先生が、「忘れたくないものは
深呼吸しながら覚えろ」って言っていた
ことを思い出した。
この文を黙読しながら
今もまたふーっはーっと深呼吸だ。
欲しいものを探して歩く。
恥も外聞もなく。
そして、
なりたい自分になるまでもがく。
過去に落ち込み
反省するなんて
ヤボなこった。
バタ屋とは、廃品回収業者のこと。
目を皿のようにして
自分が納得いくまで
自分めっけ、いいもんめっけ、
やり続けるぞ。
これっ！ってやつ、
ないかなぁ。
