今朝の散歩。
先導は、彼。
ほら、右下に。
あたしの気配はわかっていて
ある一定の距離が縮まると、
サッと飛び去るハクセキレイ。
そして再び数メートル先に
ふわっと着地し、歩き出す。
つかず離れずの距離間だ。
彼なりの今歩いてやるべき
強い"目的"があるのだろう。
何度も何度も飛んでは歩く、
いい距離感が心地よい。
緑が濃くて、清々しい。
木のトンネルを通過しながら
またもや惹かれて、近づくと
この木。
いい幹。
いい根に釘付け。
ごろごろのドングリまみれ。
あたしが根を踏もうが
ドングリが散乱していようが
鳥が止まろうが、我関せずな楢。
周囲への"スルー感"が
惚れ惚れするくらいに
清々しい。
涼やかな木陰を作ってくれつつ
ドヤ顔すらしない彼を見上げて
ふと思い出したのは昔の自分だ。
気にしなきゃいいのに
周りばかり気にして。
中身はおどおどなのに
強く見せようと鎧着て。
眠れなかった昔のあたしに教えてやろう。
自然の中をぶらついて、
超気持ちいいって
何が大事か気づける時が来るよって。
リセット出来て、
じわじわみなぎれて
生きていくってまんざらでもない、と。
「知ったこっちゃない」が、
いろんな場所から聞こえてくるんだ。
知るべきは、自分。
それ以外は、知ったこっちゃない。
あたしなりの今の
"目的"に向かうのみ。
気づいたその時がタイミングだよね。
距離感って大事だって
教わった、散歩。
マスク外して深呼吸。