今朝開いたメールが。

出勤してまずやるのは
コーヒーを入れること。
自分が飲みたいから、だけど
既に仕事を始めている同僚に
ちょっとでも気分が良くなって
更に、
はかどったら嬉しいからね。


早めに出勤すると
電話も無く
コーヒーの出来上がりを待ちながら
週末の出来事を
同僚と笑いあったり、
メールを順番に片付けたり…
一番幸せな時間なのだ。
勤務の中で。


そのメールの話。

昔お世話になった
デザイナーさんの名前が受信BOXに
入っていた。

慌てて開ける。
するとそれは
退職の挨拶だった。
互いの異動のせいで、
全く仕事が重ならなくて。

最後に一緒に仕事をしたのは
いつの日か思い出せないくらいの
レベルだった。

だが、その人は
ずっと忘れないでいてくれて
心配してくれていて
またいつか一緒に仕事をしたいと
思っていたけど、定年を迎えたので
さよならだよ…なんて
切ないことが書かれてあった。

そして最後に
"異動する時にキミがやってくれた
宴会が忘れられない"と。


それを読んだ時に
正直、
どこでどんな会を催したか
すぐに思い出せなかった。

けれど、あたしのモットーは
お世話になった誰かと別れる時は
やたらと企画して
どうにか感謝を伝えたい、って
仕事以上に張り切る事だった。

だから、このメールを読んだ時
朝からじんわり
泣けてきた。
嬉しくてね。

どれだけの規模の仕事をするか、
どれだけ偉くなるか、を
考えながら仕事をするのも
もちろん間違いではないと思う。

だけどあたしは
目の前の人の役に立つことに注力して
細々と粛々と仕事をしてきた。
まぁ…
そうするしかなかったんだが。

だから、
世話になったらやっぱり
別れの時には
出来る限りのことをしたい。
それはずっと思ってきたことで。

あー、それで良かったんだ、
って今日わかった。

人それぞれな仕事への向き合い方。

こうじゃなきゃいけない、
とか
このように考えて仕事をしなさい、
なんて知ったこっちゃない。


朝からじんわり嬉しくて
やっと何か、
報われた気がした。