じゃあ何故通うかって。

4日目。
畔倉重四郎連続読みの。

今日は松之丞さんが2席
阿久鯉さんが1席。

の、一席じゃ悪いから、と
阿久鯉さんが
幕上がりの前のお客様への
お願いのアナウンスをしてくれた。

講談を読まない阿久鯉さんの声。

これがまた明るくてあったかくて
いい感じ。

アナウンスが終わったら
客席から拍手が起きたくらいだから。

マクラが無くても
客席は充分にあったまった雰囲気だ。

声だけで
ある程度伝わってしまうな。

人となりが。


声だけで
ガラリと変わるんだよなぁ。

その場の空気が。

あゝそうか。
何度も講談通いをしていたら
そりゃあ読み物もダブる。

何度も何度も会える
ネタが出来る。

しかも講談本だって
ある。
あらすじはそこにある。

じゃあ、
何が知りたくて
何が楽しくて
何回も寄席に足を運ぶか?


内容を聞きに行くんじゃない。

声だ。

声の主から頂ける
波長が
こちらにパワーを届けてくれる。

疲れた身体を引きずって
連続で通ってみたらわかる。

そりゃあ確かに
疲れが無いと言えば嘘になる。
が、大したことない。

頂ける気が
それを上回るから。


"好き"に対峙することの
幸せ、だな。



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