沈黙は…。

 

「黙食」だとか

「黙トレ」だとか。

早くも2021年の流行語大賞

必ずやエントリーされるに違いない

キーワードが大賑わいな今日この頃。

 

だけど、この習慣が

飛沫防止に繋がり、緊急事態が

少しでも緩和されることを祈るのみ。

味気ないが仕方ないか。

 

もうここまできたからには

"沈黙は金"とも言うじゃないか。

喋らぬことの効能を考えた方が

良さそうだ。

 

因みに自分はというと、

なるべく他人と喋らないことで

最近自分自身との会話が増えた。

で、ちょっとした技を身につけた。

実は病を治すことが出来たのだ。

病ったって風邪だけど…大袈裟で恥ずかしいが、

今日はその話をしようと思う。

 

実は成人式前の美容院打ち合わせ時、

ぞくぞく悪寒があまりにもひどく

その晩あたしは気合いを入れた。

 

(ここで風邪をひいたら家族全員に

迷惑をかける。成人式写真の付き添いに

大学入試共通テストを控えている。

一大イベントに一大事は許されないぞ、自分)と。

 

完全防備で気合い入れて

葛根湯にR1に早寝。

万全の体制をとった。

 

はずだった。

 

だがその日以来、

かれこれ一週間ずっと微熱と空咳。

体調のアップダウンにつきまとわれて、

なかなかスッキリクリアになれず

ぐずぐずぐずぐず…の日々だった。

 

日中は元気でも

夜中にじわじわ熱が上がり

もしかして…なんて思ったりもした。

 

ここはもう開き直るしかない。

体調崩しの現実を全て受け止め

諸悪の根源はなんだろうと振り返ることに。

 

すると、それは

"自分自身の思考回路にあるのでは"という

匂いがしてきたのだ。

 

「ここで風邪をひいたらどうしよう」

「家族に迷惑をかけたらどうしよう」

「試験が受けられなくなったら、彼の努力は

水の泡。そしたら全てあたしのせいだ」

 

不安という名の後ろ向きの

ネガティブな思考回路でガッチガチ。

 

これが原因かも。

 

とりあえず思いついたひとつ目の可能性を

至急訂正しなくちゃと

あたしはあたしに抗議して、

ネガティブ回路の修正をしてみた。

 

「家族は皆元気なのに

あたしは一体何をやってんだ。

毎日気持ち良く過ごそうぜ。

楽しいことを見つけてみろよ」

 

そう、喧嘩腰の精神論。

でも可能性はゼロとも言い切れないと

思ったのだ。

 

そう宣言して寝たその夜のこと。

突然目が覚めた。

年寄りの夜トイレかと思いきや、

何故だか、今作成中のネタが思いつく。

そして不思議とどんどん筆が進むのだ。

 

で、翌日起きると

妙に身体が軽い。

憑き物が落ちて

クリアに清々しい朝だった。

 

f:id:tamasapuri:20210119204115j:image

 

あゝ、そういう事かもしれないと

自分自身で納得したのだ。

 

沈黙は金なり。

これを真にうけて、

有効利用するのも悪くない。

しかも、必ずポジティブにことを進める。

前向きな言葉が浮かばなきゃ

自分に喧嘩を売るまでだ。

(楽しむぞ。面白いこと引っ張ってこいや!)って。

 

これを機に、

黙ってあたしはあたしと討論する技を

得意分野にしようと思う。

 

そして、その後を

楽しみに待つ。

 

 

他人様は騙せないけど、

もうひとりの自分は簡単に騙せる。