手加減しない。

 

 

これは無理かも。

きっと出来ないな。

ここはあたしレベルが

踏み入れちゃいけないエリアかも…

 

そうやって、ある意味でずっと

過保護にしちゃっていたのだ。

自分のことを。

 

だって、自分を失敗させたくないし。

しかも、

これ以上自分を傷つけたら可哀想だし。

 

などと、さも

"自分を大切に思っているんだ"

アピールしていたのかもな。

しかも、そんな自己アピールに

俄然納得していた自分な訳だし。

うわぁ、優しくしてくれて嬉しい!

なんてあたし思いなの?!あたしは。

ありがとう、って。

 

そうやって

おもしろくもなんともない生き方を

よくもまぁ、クソ真面目に淡々と…

と、今となっては哀れに思う。

その時はそれが最善だと思っていたから

精一杯生きて後悔はしていないけど、でも

哀れだ。

 

叶わなかったとき

ガッカリしたくないからやらない。

これをしたら収入が減って

家族に迷惑かけるかもしれないからやめておく、

っていうスタンスで自分を押し殺して

自身の本心を聞かないように

ずっと生きてきた過去があったから

今やっと"あたし"がいる感覚。

 

不安は無いと言えば嘘になるけど、

自分として生きている実感には変え難い。

なんだかんだで日々楽しいし、

自分の前の壁をちょっとだけ

ぶち破ってチラ見した景色が

なんか、楽しそうだし。

どうせなら全部ぶっ壊して

その先の景色を見てみたい。

しかもそれを見た時

自分がどんな心情でいるのか

知りたいんだ。

 

で、今。

本心からわくわくなんだが。

 

なんか、好きになった人の家の

電話番号に電話をかけて

告白しようとして…しかも

コール中のあの感じ。

昭和の黒電話の重い受話器を持つ手が

熱くなり気味でも、もう電話は切れないし

後にはひけない妙な気分。

 

いろんな意味で

自分に手加減している場合じゃない。

今更だけど、今からなんだ。

 

楽しみは。