やっぱり時代、変わったかも。

 

 

時代が変わったってきいた。

土から風へ、って。

西洋占星術系に全く詳しくないけれど、

こういうことか!ってわかったのは

息子の受験を傍観していて、だ。

どうも昔とは様子が違うな…と。

 

受験生とは名ばかりの生活。

だって気づくといつも布団に横になっていて

気づくといつもスマホを見ている姿しか

覚えがない。

昭和生まれにゃ、理解不能な受験生だったから。

 

大丈夫かな。

 

いつも外野はモヤモヤヤキモキ。

下手な事を言って本人を怒らせたり

これ以上やる気を無くされてもなぁ、と

放置に徹した。

チーム外野(家族皆)は、彼のそんな姿は

見なかったことにしてスルーしてプレー続行。

 

今思えば、

"見ざる言わざる聞かざる"という三猿の教えは、

受験生の親向けの絶好のモットーだと

骨身に沁みた。

 

そんな息子の夢を叶えられたのは

多分本人の気、いや"念"じゃないか。

そう思うんだ。

 

今まで何をするにしても受け身だった彼。

だが、高校3年春。

進路決定用紙提出の際に親のサインを

貰いに来ながら、初めて自分の口から

「〇〇大学に行って、一人暮らしがしたい」

と言った。

 

いいじゃない、頑張れ。

 

背中を押し、ワクワク見ていた。

が、一向に

"いわゆる"な受験生スタイルにならない。

猛烈に机に向かう、とかもない。

夜食の旨そうなカップラーメンの

匂いだけが日々…。

 

(本当に大学に行きたいのかなぁ…)

 

本人に聞きたい気持ちを押し留めて、

あたしはあたしのやりたいことに徹した。

 

で、とうとう共通テストがやってきた。

帰宅した時には、

感想なんか聞いたら申し訳ないような、

ある意味"終わった"雰囲気を

醸し出していたので、再度放置プレー続行。

 

そして、

なんかもう、どうにでもなれ!の

2月中旬、二次試験がやってきた。

GO TOなんてあっさり終わりましたなぁ〜な

緊急事態中なのに、

久々の旅行にわくわくだ。

受験という名の、だけど。

 

あたしも行ってあげるよ、とノリノリな

旅行者に受験生がついてきた…みたいな

明るい感じ。

本人は内心どうだったかは存ぜねが、

無事本番に臨めたのだ。

風邪やインフル、

コロナにかからなかったことに感謝して。

憧れのこの土地に来られた幸いに感謝して。

 

それかもな。

 

好きな場所で好きなことをし、

好きなものを食べて楽しむ。

そして、春からここで生活する自分を

とことんイメージすると、

思いは現実になるのだ。

だから夢は叶ったのだ。

 

多分、本人の気だけは

ずっと前からこの地にいたのだろうな。

既にひとり暮らしのイメトレをしながら。

 

時代が明らかに変わったことを

あたしは受験生を見ていて

よーくわかった。

風が気を運んでくれるって。

念が強ければ、届くんだ。

気持ちが強ければ強い程、

風はちゃんと届けてくれるんだ、

願いを込めた封筒を。

 

これで、

あっという間の子育て任期満了だ。

長いようで呆気なく。

あゝ終わったなぁって感じ。

 

ってことで、あたしの封筒も

間違いなく風に託そう。

思いっきり念をこめてさ。

いよいよ明日は入学式か。

 

 

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