春便り。

 

 

関西在住の友からの春LINE。

 

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奈良、東大寺二月堂の

お水取りだ。

正式には、修二会。

「お水取り」と「お松明」で、

春を告げる行事が今行われている。

 

漆黒の闇の中から浮かび上がる

お松明の炎の色と大きさ。

走り回る僧侶の足音。

 

二月堂のお水取りは、

まだ寒さが厳しいこの時期の夜中に

裸足で、しかも一日一食の僧侶達が

激しく燃え盛るお松明を掲げて疾走する

なんと荘厳で美しい行なのだろうと

圧倒される。

(3月13日NHKBSプレミアム

18時半から19時半までお松明、

22時半から走りを、生中継らしい。

是非!)

 

あまりの凄さに見惚れながらも

燃え殻の松をいそいそと拾ったっけ。

 

懐かしくなったので、

お水取りを改めて調べると…

平安時代の752年からはじまり

伽藍が火事で焼けようが

今まで一度も中止されたことがない、

今年で1270回も続く

"不退の行法"とあった。

 

世界の平和と人々の幸せを

1270年も途切れることなく

祈念してくださっていたとは

奈良東大寺、二月堂さんには

心から感謝しかない。

 

友達が送ってきてくれた

LINEの写真を眺めながら

なんだかとってもじんときたのだ。

 

 

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こうして平々凡々と生き長らえて

あたしは気づいていないことや

知らないことが

まだまだいっぱいありすぎて。

でも、

いろいろなものに生かされて

今こうしていられるのだということを

じわじわ感じる。

わかる気がする。

 

 

春、きたね。

はじまるね。

大事に生きようって思ったんだ。