11月の業務処理の最終日だ。
各所に送付する請求書を出しまくる。
売り上げ漏れが無いように
確認したり…
終業時間を大幅に過ぎ
さぁて帰るかモードを出し始めた時だ。
ウチらチームのトレーに
横から、見た事の無い書類が
投げ入れられた。
(何！何？！)
速攻で確認する。
その間、投げ入れたヤツが
スタコラサッサと…
メモもない。
どうするんだ？これ。
初めてみるヤツ。
今日中に、何かしらを終わらせねば
帰れない。
でも、やり方がわからない。
仕事の振り方、移行の仕方に
怒りを通り越して
笑えてきた。
米澤穂信さんの
『いまさら翼といわれても』。
そのタイトルが頭に浮かんできて
今のあたしの状況に
言葉だけみたらそっくりじゃん、なんて
ひとりニヤニヤしてしまった。
チームが違えど
同じ業務内容をこなす彼女。
だけど、こんな仕事の仕方を
なさるとは…
トランプの大貧民で
最後にジョーカー、Aと
立て続けに出されて
勝ち逃げされるあたしの姿が
浮かんでは消えて…
またまたニヤケてしまったよ。
いやしかし、まだ大貧民で負ける方が
気分がいいわ。
