虫の知らせか。

 

 

"お前は今後生きる上で

何を最優先させるのか。"

 

昨日息を引き取ったウチの"炊飯器"の

最後のメッセージがそれだったのよ。

 

だけど不思議なこともあるもんだね。

年始に実家に集った際の久しぶりな

会話のネタが"炊飯器"だったのだから。

 

妹が「米は鍋で炊く方が美味い」と発言。

彼女の2022年トピックは''炊飯器処分"だそうで。

「炊飯器を捨てるなんて勇気あるじゃん」と

炊飯器や米や、炊き方についてをテーマに

本年がスタートしたのは、虫の知らせか。

 

「炊飯器云々より、美味い米でしょ」と母。

自慢気に「これ高いけど美味しいんだから」と

お年賀返しに何故か我々姉妹に米を渡してきた。

 

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そして、その翌日。今まで

騙し騙し使っていた炊飯器が

炊き上がって逝ったのだった。

内蓋の玉やら部品やらが、

炊き上がったツヤツヤごはんの上に

ぶち撒かれていて「やりきった!」と

自らを爆破させて仕事を終えたようで。

ホカホカな美味しいご飯を我々に残し

やる事をやって逝く潔さにぐっときた。

 

しかし偶然にもほどがある。

 

何でこんなに年明けから

ごはんのことや炊飯器に

注力させられるのだろう。

 

まだ鍋派になる気はない。

解脱レベルまで行ってないし。

〇〇炊きとか〇〇釜の味ってどんなだろうとか

スマートな、炊飯器らしからぬ

オシャレなスタイルへの憧れもある。

YouTubeや通販サイトを見漁って

"炊飯器"を徹底的にリサーチした。

 

で、いろいろ見過ぎて訳がわからなくなった頃、

どうでもいいや!と苛ついてきた頃、

(あ、これさっき見たやつだ)と記憶力すら

曖昧になってきた頃に…

ウチの炊飯器の最後の言葉が

突然降って来たのだった。

 

"何を最優先に生きるのか"

 

味か、値段か、それともビジュアルか。

あるいは

自分が米だとしたらどれで炊かれたら

嬉しいのか。

 

今何を最優先させたい?

 

炊飯器如きに

生き方を問われるとはな。

 

で、決めたのは…

あゝ早く納品されないかなぁ。

 

 

#美味しい米が食べたい今日この頃