アイヌ伝承の洞穴
"アフンルパロ"に
取材に行ってきた。
あの世の入り口、
アフンルパロ。
雨風をしのげる屋根のような
突き出た岩の奥の方に
人が通れるくらいの
穴の気配が。
ちょうど真向かいが海だから、
砂が相当吹き込んで、
穴は塞がってしまったのだろう。
だけど波も風も強い今日みたいな日は、
寒さをしのがせて貰えないかなぁって
すーっと入ってみたくなるような…
不思議な感覚になった。
"あの世の入り口"とは言うけれど、
怖さや不気味さは皆無。
むしろ守ってくれる感覚がしたから。
あたし個人の感想だけど。
ここまでくるにも巨岩が立ち並び、
圧倒されるし、異界感が甚しい。
この三角の岩穴の奥に背中をつけて…
ボーっと海をみていると
胎児の頃にワープしたような
母親のお腹に居るような
妙な安心感がしてくる不思議。
白老町から車で20〜30分のここで、
自分の一生を見せられた気がした。
生まれて、生きて、死んでゆく一連。
波の音と共に淡々と。
堪能して終わるのみ。
翡翠色の海と岩と。
カムイの存在を
感じずにはいられない。
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#アイヌ
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