しくじったおかげ。

 

 

何しでかしたか、記憶が曖昧なんだが。

何故だか今日の風呂の湯が満タンで。

風呂桶すりきりあたりまで

たっぷたぷにお湯が溜まっていたのだ。

入ったら確実に相当量あふれて勿体ない。

 

おかしいなぁ、いつも通りに

スイッチを押したはずなのに。

 

真っ裸になって風呂の蓋を開けて

ビックリしつつ佇み、色々考えたけど

希望温度に、希望量諸共いつもと同じ。

変更されていないのに

どうした、風呂?!

 

って投げかけようが、

答えなどある訳ないわな。

 

仕方ないから今日は先に体洗いや洗髪を。

なるべくシャワーの使用を控えて

湯船からの掻き出し作戦に

切り替えた。

 

久々の手桶を使用して。

何度も何度も

手桶でお湯を掻き出しながら

肩の筋肉がいい感じに緩まるのが

わかったのだ。

普段そこまでやらない動作。

お湯の入った手桶のちょうど良い重さが

腕、肩、背中のコリをほぐしてくれて

湯船の熱さと相まって

ひと運動やった感じになったのだ。

 

風呂のセッティングをしくじったおかげで

いい具合のストレッチ効果を得られた訳だ。

 

しくじり、っていいんじゃないか。

これは、失敗じゃないかもな。

むしろ、ラッキーな出来事で。

今回だって、しくじらなければ

"風呂ストレッチ"に気づけなかったし。

これは、新たなベクトルに気付く

切り替えに過ぎないのかも。

 

しくじりとは、過失、

失敗、

恥ずかしいこと…

って思っていたけど

案外違うかもしれない。

 

しくじりはきっかけだ。

新たな方向に向かう、ね。

ただそれだけのことじゃないか、と

お湯を猛烈に掻き出して

ゆっくり湯船に浸かれたおかげで

ふと思ったんだよね。

 

 

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