紅玉のお姿が。

 

 

ちらほらと。

 

店頭やチラシで

あの紅い小ぶりのリンゴを見かけると

いつもあたしは思い出す人がいて、

食べたくなるものがある。

 

そういうのって

幸せだと、心底思う。

 

ひろみちゃんのタルトタタンだ。

 

圧倒されるリンゴの量。

ずっしりくる重量感。

 

薄くスライスしてあるリンゴ達は、

甘すぎず酸っぱすぎない、程よい味わいで

じっくり煮込まれ飴色に輝いている。

その上、いい感じのかみごたえがあるのだ。

 

リンゴを支えるパイ生地は

ジューシーさがしみしみで

しかもバターの香りがたっていて

喉元過ぎても幸せが続く気がする味。

 

これを作ってくれるのは

天才パティシエのひろみちゃん。

 

あたしがサラリーマン時代に

仕事絡みでご縁を頂き、

仲良くなって、あたしが退職。

最後の日には彼女、

手作りのクッキーを持って

訪ねてきてくれて…。

 

人柄がにじみ出た味がして、

あたしは彼女の作るもの全てが

大好きなのだ。

 

なんてことを思い出し

これを書きながらふと

タルトタタンをオーダーしたくて

たまらない。

 

都営浅草線馬込駅から

住宅街を10分くらい歩いた

iize cafeはご健在だろうか。

ひろみちゃんのタルトタタン

運が良ければ

ここで頂ける。

ナポリのあの黄色い缶缶の

パッサラクア社の珈琲と一緒にね。

 

 

#iizecafe