台無しだ。

風呂場っていうのは
あたしにとって
"湧く場"であり
"降ってくる場"だ。

風呂に入って湯船に浸かって
あれこれを思い巡らす。
不思議とアイデア
沸いてくる。


子供と話をすると
自分の靄も晴れたりしてね。

大好きな空間。

さて、
今日は子供が靄っているとかで
追っかけ入ってきた。

何でも言ってくれ。
話すだけで気持ちがストンと
落ちるからさ、なんて。

同じ湯船に浸かりながら
自分のこれからを語る子。

うんうん、悩め悩め。
考えろ考えろ。

何て真面目なあたし。

自分の粋な返しに
惚れ惚れした矢先に
ガボッ。

の、後の異臭。

一気にくだらない空間に
早変わり。

風呂場中に轟く笑い声に
つくづくあたしは
くだらない、と。

嬉しくなったのだ。

これもひとつの
解決方法だとわかった。