くだらない、のは。

自分だった。


星野源ちゃんのライブ。

2日目は
自分を立て直して
ひたすら浸れて
自分に篭れるひと時だった。

で、わかったんだ。


『くせのうた』の時だ。

"同じような 記憶がある
同じような 日々を生きている
寂しいと 叫ぶには
僕は あまりに くだらない"

この人も始めは
同じようなスタートラインに立って
苦しんでいた
人なんだなぁ、って。

いや、本当に今更なんだけど
『くせのうた』がこんなに
あたしの"今"に響くとは
思いもしなかった。

日々本当に悪いことって
重なって。
自分を前に進めないで
いたんだ。
このままでいいんだろうか、って。

毎日、会社の愚痴ばっかり言ってさ。

周りはわかってくれない、的な。

で、手枷足枷されて
身動きが取れなくて
好きなことが出来ないって。

あーいいよなぁ、源ちゃんは。
5万人に囲まれて
あんなにキラキラしちゃってさ…

星野源ちゃんが好きなのに
今の凄い光景を見て
勝手に嫉妬していた。

かなりこじらせた
星野源ファンだとお思いだろう。
笑ってくれて構わない。

だけどね、ギターを弾きながら
この曲だけは
ボソボソと歌ってくれて…
その時だ。

あれっ?
って思った。

四畳半の部屋で
(六畳だったらごめんなさい)
コツコツ曲を作って
隣に聞こえない小さな声で
歌っている星野源が見えてきたんだ。

で、みるみるクリアに
なってきた。
やっぱりみんな
悩んで、クサって、からの
今なんだ、と。

で、5万人。
自分の周りにもいてくれてたよ。

縁ある人を忘れてないかい、って。

応援してくれる家族や
友人、知人。
同僚、同志。
自分の命を運んでくれた
先祖。
友人や同志のご先祖様まで
集まってもらったら
ざっと5万人、いけるんじゃないか?

なんてね。
隣に座っている娘と
ライブ始まりに
そんな話をして笑っていたことが
リンクした。

周りばっかり見て
嫉妬していても
何も変わらない。
そんなことをしていても
自分のその先には
行かれるはずがないのだ。

想像だ。
自分をドームの
あのステージに立たせたよ。
5万人越えのご先祖様を
従えてね。

そうしたら、

"寂しい"なんて
叫んでる場合じゃないんだって
わかった。

愚痴言って
クサっている場合じゃないんだよ。
自分のパフォーマンスは?
何が出来るか、だ。


自分がどうしたら
その先に進めるか、の謎を
夜明けまで解いてやろうじゃないか、
とね。
夜明けまでに答えが出なきゃ
考え続ければいいのだ。

降ってきたよ、いろいろが。

星野源ちゃんは
自分自身の今が
ちゃんと過去から繋がってきたことを
あからさまにしている。
隠したり美化したり
つまらない改竄なんかせずに
むしろ
大切にしているのだ。
だから、昔の歌も
今こそ
大事に歌ってくれている気が
じわじわするんだ。

愚痴ったり
クサったりの
ダサい体質を
軽くいなして"くせ"とまで
言ってくれるリップサービス

ダサさを"くせ"に変換して
くれれば、
こっちは本当に
気が楽になる。

だって
くせだから。

否定せずに、もうこればかりは
とことん付き合ってやるんだ。

しょーがないよ、
くせだから。

苛立ち汗かいたけど
気づいたら
笑えてくるんだよ。

究極の原点の歌が見つかった。
今日。

?啄(そったく。口偏に卒業の卒。
何故か漢字が出なくて)

ってこういうことなのか。

今まで何度も聴いていた曲。
なのに、刺さったのは今なんだ。
ずーっと右から左で。
気づけてなかった訳だ。

今のあたしに
ちゃんと沁みた。
やっとだな。


さて、
自分を先に進めないとな。



#星野源
#2019 5大ドームツアー
#おかげさま