全部、講談のせいだ!

新宿末廣亭神田松鯉師匠の
"赤穂義士伝"を堪能した。

11月も終わる頃。


それからだ。

頭から片時も離れないのだ。
なんか赤穂義士伝的なカケラを
講談の一場面を
見つけると近づかずにはいられない。
変化している感じ。
何かのスイッチが入ってしまった感じ。

講談のせいで
体質が変わり、
見つけのがこれ。


四十七人の刺客
池宮彰一郎 著、角川文庫
上下巻 605円だ。


今まで義士伝絡みの本を
読んだことなど無い。
読もうとも思わなかった。
目に止まらなかったのだ。

が、松鯉師匠の連続読みが終わり

あー、講談、聞きたいよぅ。

病的な寂しさが募って
本屋をぶらついていたら、本に
呼ばれた。

一気にいったね。
こんな角度からの義士伝は初めてだ。

詰将棋だな。

討ち入りは
勝って負けても
待っているのは"死"しかない。

だったら楽しもう。

今を存分に。

江戸は元禄な話とは
全く思えなかった。

世を巻き込んで
上手いことやったな、四十七士…
から活かされネタの多いこと。


討ち入りだが
ただ、討ち入りじゃない。

そうじゃなきゃ
講談として生きてないでしょう。
今、過去の一事件が。

その理由が
わかったよ。

今、世の中に必要なんだ。

あたしの乾きが
満たされて
今活かせるのだ。

呼ばれたな。


講談のせいで。