月イチの実家訪問。
黒い雨雲がじわじわ広がる
今日の昼まえ。
雨に降られたくないし
ちょいと顔見てサクッと帰るか…と
自己都合ばかり考えててくてく。

道すがらの緑の深さに
あっという間の6月を実感しながら歩く。
日に日に老化度が増していく
年老いた両親と過ごすのも
かなり気合いは必要なんだよなぁと
ふと頭の中をぐるぐるした時だ。
アスファルトの脇で揺れている
青紫の爽やかな花が目に飛び込んできた。

その細長い花が風に揺れ
もうすぐ降ってきそうな雨を
心待ちにしている感じがした。
そうか。
いい年した子にお小遣いをくれようとしたり
買っていった弁当やお菓子に喜んで口をつけ
そこまでお腹が空いてないだろうに
美味しい美味しいと
なんだかんだで喜んでくれる年寄り達の姿と
重なった。
無理やり元気な体裁なんか繕わず
あえて両親へも鼓舞することなく
普通に今この時を淡々と過ごそう。
互いに顔を見られて多少なりとも
気持ちが晴れるといいねくらいに。
心待ちにしてるだろう顔が浮かんで
少し速足になりながら
肩の力が抜けてきたよ。
#実家訪問