強引かもしれないが。

 

 

"北海道"という地名を命名したという

江戸後期から明治にかけての探検家

松浦武四郎を描いたドラマの再放送を観た。

2019年NHKの「永遠のニシパ〜北海道と

名付けた男 松浦武四郎〜」である。

 

主人公の武四郎を松本潤さんが演じ、

深田恭子さん演じるアイヌの恋人リセが

武四郎の身代わりになって亡くなる時に

「ニシパ」と呟く。

 

ニシパとはアイヌ語で「旦那さん、長老、

紳士」という意味らしいが、ここで

リセは「愛しい人」と言いながら

亡くなった気がした。

「ニシパ」っていいなぁ、破裂音がかわいい

アイヌ語って結構あるんだなぁとネットの

アイヌ語をいろいろ調べていたらふと…

 

「ぐるんぱ」があたしの頭に浮かんできた。

アイヌとは関係ないはずの絵本のタイトル

「ぐるんぱのようちえん」のゾウの名前だ。

何をやっても上手くいかないゾウなのだが、

最後には自分の失敗を全て回収して幼稚園を

作り、自分の生きる道を見つける爽快な話。

あたしの一番好き絵本なのだが、ふと

「パ」繋がりから「ぐるんぱ」が浮かんだので

アイヌ語じゃないよなぁ?と調べたくなった。

 

「ぐるんぱ」の名前に関しては、

作者の西内ミナミさんが既に命名理由を

「福音館こどものとも50周年記念ブログ」に

載せているから一切アイヌ語とは関係ないのは

百も承知なのだが、なんか似ている気がした。

 

「ニシパ」を観た後「ぐるんぱ」が思い浮かび、

関係あるかどうかを探るとはどうかと思うが、

調べてみてびっくり。

 

「ぐるんぱ」

 「ぐ」だけのアイヌ語が見当たらないので

 「く」のみで調べると「私」の意味。

 「る」=「道」 の意味。

 「んぱ」「ん」という言葉は見当たらないが

    「ぱ」=「年」を意味するらしい。

 「ん」に近い言葉がないかと探していたら

 「n」→「ぬ」=「〜を聞く」

 「ぬぷル」=「尊い

 

公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構

『単語リスト(アイヌ語・日本語)石狩川』より

 

という訳で、「ぐるんぱ」は名前からしてもう

「自分の生きる道は尊い」と教えてくれていた

ゾウだったのか!?

(ちょっと強引過ぎな意訳な気もする…)

だけどあたしは勝手にじわじわきたのだ。

 

アイヌ語って不思議な響きで、なんて素敵な

言語なんだろうと昔から思っていたけれど、

まさかこんな風にハマるとは思わなかった。

たまたまだけども。

 

そう言えば今日は旧正月。旧暦の元旦だ。

 

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アイヌ語で"新年おめでとう"を

アシリパ」というのだと知った。

 

 

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