日が暮れて…
かーんかーん、かんかん。
懐かしい音色が
夕ごはんの支度中に聞こえてきた。
年末の下町といえば
恒例の"夜回り"だ。
「かーんかーんかんかん、火の用心!」
町内会のおじさんたちが近所をぐるぐる。
昔よりも時間帯が早い気がするのは、
子供の寝入る時に拍子木の音は如何なものか…
と、クレームがあったからだと小耳に挟んだ。
時代に応じて変えたり消えたり…。
だけどこの音は風物詩だもん。
どうしても消えて欲しくない音と声だ。
拍子木の温かな木の響きが
人と人を繋いでくれている気がする。
なんか堪らない余韻がいい。
もうすぐ今年も暮れるなぁ。