「エゾリスは冬眠しないんだよ」
息子がそう言っていたので
あのリス氏に会いたいなぁと
ふらふらパトロールしてみた。
何やら四つ足風足跡を発見。
どこに向かっているのかな。
大きさ加減で、リス氏より
キツネ氏かもしれないぞと
わくわく歩いていたら…
突風が樹上の雪を降りまいて、
あっという間に雪まみれ。
だけどこの雪、
関東で味わった感覚とはまるで違うのだ。
手で払ったらサラサラと砂のように落ちて
きれいになるし、濡れない不思議。
気持ちいい。
身体についた雪達を
振り払いながらふと…
この雪と一緒に
自分にこびりついた
要らないもの、
恐れや不安も
バシバシ振り落とそ。
そんなイメージで雪払いをしていたら
気づくと、朝からの頭痛が消えていた。
雪にまみれたおかげか、
リス探しのおかげか…
自然の浄化力を実感したのだ。
なんて楽で、気持ちいい世界。
抗わず、受け入れる、か。
寒くて厳しくてツラい雪から
楽に生きる教えが降ってきた。