気になってた、これ。

 

 

これなーんだ?

 

筒のようなこれ。

紙の筒だし、

凧糸が出ているから導火線かな?

もしかして

なかなか迫力ある手筒花火じゃないか?

…と、遠目で見て思っていたが

実はこれ、

近くで手に取ってよくよく見たら、

 

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"五勝手屋羊羹"という

れっきとした食べ物である。

北海道の銘菓だったのだ。

 

"ごかってやようかん"で検索すれば

食べ方が動画で出ていたのには

驚きだった。

 

そう、この羊羹を食べるには

ちょっとだけお作法がある。

 

まず上の白い蓋を外して

見えている凧糸をちょいと引っ張って

糸をのばしておく。

(ここで糸を引っ張り過ぎると

筒から取れてしまうから注意)

紙筒を横からモミモミしてから

羊羹を下から押し上げるのだ。

小豆色の羊羹を食べたい分だけ押し出したら、

さっきちょっとだけ引き出しておいた凧糸で

シュッと輪切る。

 

この作業が面白かった。

ちょっとずつ食べられるし

手もさほど汚れない。

包丁も必要ないし、凧糸で綺麗に切れる。

しかもパッケージデザインの圧。

なんとも時代を感じる風情で、

献上菓子にふさわしい重厚感がある。

 

そして何よりも…美味しい。

 

あっさりさっぱりした"後を引く"味。

甘すぎないところもポイントが高い。

小豆色だから小豆かと思いきや

材料は金時豆だそう。

北海道の金時豆ってこんなに美味いのか!と

目から鱗

そして、蓋がついているおかげで

後でまた…なちょびっと保存が

楽ちんなのだ。

紙筒だから長期間保管するのは

乾燥しちゃって厳しいでしょうけど、

「また後でたーべよ!」のお楽しみタイムに

繋がる幸せ…。

 

これなーんだ?をやりまくりたい

美味しいものに出会ってしまった。

楽しくて美味しいって最強なんだが。

 

 

 

#五勝手屋羊羹

#金時豆

#江差

#北海道