以前は恥ずかしげもなく
もらいたがりだったのだ。
ちゃりーんとやって
柏手打って
よろしくお願いします！で
自分の夢が叶うはずだ、
想像以上に幸せが舞い込むはずだ、と。
ずうずうしいにも程がある。
しかもそのお願いに、
えげつないくらいのイメージを
膨らませていながら、
全く見合わない"ちゃりーん"で。
叶った時、どうやってその恩を
返すつもりか…もはや、犯罪レベル。
穴があったら埋めて欲しい。
これをやったんだから
あたしの願いを叶えてもらって
当然でしょ人間が
幸せを掴める訳ないのは
自分を見ていたら良くわかる。
なるべくして
なった顛末を
見つめ直して
歩き出す、今。
"してもらう"より、
"自分で探す"や
"自分で見つける"が気持ちいいって
やっとわかった。
例えば高級レストランで
美味しい料理を頂くのも
もちろん幸せなこと。
だが、やったことのない料理を
自分で試行錯誤しながら作ってみて、
わくわくドキドキしながら口にした時の
なんとも言えない"満足感"や"達成感"が
今の自分には
"幸せ"に感じることが多いのだ。
子供の時のように
自分で動いて
やってみた、
見つけてみた、その時の感覚。
自分でやって初めて
嬉しさは増し増しになったはずで。
目線を変えるだけで
しかも毎日更新される幸せは
こんな身近にある。
日中、雨を降らせていた雲が
じわじわ散ったかと思ったら、
残された雲が、夕陽を帯びて
自らが発色しているかのように
絶妙に色彩を変えていく、"美"。
その移り行く様を見ているだけで
心が動かされるのは何故だろう。
こんなに近くに
心躍るものがあったとは。
わくわく、って
「幸せ」って言葉に変換できるんだ。
やっとわかった。
