いきなりだけど、"帯"にやられた。
もの凄く厚くて
ギチギチしてて
重くて…なのに
こんな感じに結べるって
素晴らしいと思う。
いつから腰回りにこの幅で
織物を巻きつけるように
なったのか。
しかも、こうして
変わり結びをして楽しむ習慣に
なったのは何きっかけか。
成人式を終えて
着替える娘を手伝いながら
帯の芸術性に感動していたのだ。
娘の着付けをしてくださったのは
お年を召した小柄なご婦人ひとり
だったそうだ。
だが、この帯結びのキッチリさや
優雅さをみると、
一見弱々しくて非力な感じだった方なんて
嘘だと思った。
ゴムと紐を使い、固くてゴワゴワな帯に
ヒダを出す技。
しかも、柄が一番豪華なところを
センターにする…などなど
見せて動ける芸術品だし、
そのおばちゃんは職人というか
アーティストだと思ってしまった。
着物は好きだし
着ている人にも興味がある。
が、今回は着付師さんの凄さを
改めて学んだ、いい成人式だった。
美術館ものだと思うよ、帯結び。