蓋したような、曇り空。
だけど蓋を取ったらもう。
今日の夕暮れが
こんなに絶妙な色になるなんて
さっきまでは想像すら出来なかった。
西に向かえば向かうほど
黄金色に輝いて、
南東は優しい桃色に変化した。
一面をびっしり覆い尽くしていた、
低いところの重苦しい雲達が
びゅんびゅん何処かに吸われてって、
そうしたら、みるみると
美しいグラデーションが顔を出したんだ。
どんどん変わるよ。
変わらなきゃ
つまんないじゃん、
ってアピールかも。
今までの当たり前は
当たり前じゃ無いのかも。
当然だと思っていたことは、
自分の思い過ごしかもしれない。
それを教えてくれたな。
今日の夕暮れは。