待つ。

 

"一果相伝"というメロンに

コロナきっかけで出会った。

 

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高知県の株式会社 篤農さんのメロン。

一本の苗に一玉だけらしい。

ひとつの木がもつ養分を

ひと玉に全部注いでつくるメロン。

なんて贅沢なのだ。

 

そして今あたしは、

この子の食べ頃を

待っている。

 

2個買ってみた。

食べ頃案内の栞には

5月15日から19日とあったので

ひと玉をこの食べ頃に合わせた。

そりゃ瑞々しくて美味しいし、

幸せな気分になる。

だが、

もうちょっと熟成させたら

もっと美味しくなるんじゃないか、

というレベルだったのだ。

だから、残るひとつは

しばし待つことにした。

 

なかなか予想通りにはいかない。

 

農家さんがそう思われても

ウチの気温や、置場の問題だったり

もちろんメロン本人のご意向も

絶対あるだろうし。

 

…などと、

食べ頃を待ちながら思ってしまったのは、

なんかこれ、人みたいだな、ってことだ。

 

人生設計をしても

周りの環境やいろいろで

当然ズレる。

周囲の思惑通りには絶対にいかない

気がするのだ。

もちろん、自分自身のスケジュール通りにも。

 

環境がこうだから美味しくなれなかったんだ!

と、腐ったら最後

ゴミ箱行きは間違いなしでさ。

状況を観察して吟味して

絶好を逃さずに全てがマッチしたら

記憶に残る味になるんだろうな。

 

先祖から相伝されて

受け継いでいるものを活かして

しかも自身の良いところを伸ばして

美味しくなりたいなぁ…

 

そんなことを考えていたら

目の前のメロンに

なかなか包丁を入れられなくてね。

 

今は、

待とう。

左右されることなく、じっくりと。

 

自分の"今"が、必ずくるはず。

 

 

#メロン

#一果相伝

#株式会社篤農