観終わって、3人で顔を見合わせて。

「ヤバい」。


雨続きの日曜の朝。
せっかくの夢の国は
目と鼻の先にある。
だが、こう雨だと
なんか気持ちが萎えるな、って
ことになり、近くにある映画館で
『天気の子』を。


観終わって
高校生、大学生、中年3人。
顔を見合わせて、
口から出た言葉は

冒頭の。
「ヤバい」ただ一言。

どれだけボキャブラリーが
少ない奴等なのだ、
って思われるだろうが
もう全部ひっくるめてヤバい。
凄すぎて、それを評する言葉が
出ないのだ。


この雨続きな時期に
公開になるとは、
"もってる映画"としか
思えない。

あんまり書くと
ネタばれになってしまうから
書けないけれど、
あんな風に終わってくれて
嬉しくて仕方がなかった。


日常に納得出来ないことだらけで
毎日どこかに救いを求めて
生きている。
その中で、
綺麗な青空がみえたり
美しい夕焼けに遭遇できたりしたら
それだけでも"大丈夫"って
自分を落ち着かせ
前を向かせることができるのだか
最近、それすら出来なくて。
天気と同じように
なんか、
ざわざわとしっくりしない。

でも無理して
周りの常識に
自分の身体や心を合わせて
生きなくてもいいんだよ。
わかった顔しなくていいんだよ。
何が自分の心を揺さぶるか、だけで
いいんだよ、って
帆高と陽奈の生き方をみていて
ワクワクしたんだ。


"愛の歌も 歌われ尽くした
数多の映画で 語られ尽くした
そんな荒野に 生まれ落ちた僕、君
それでも
愛にできることは
まだあるよ
僕にできることはまだあるよ"

野田洋次郎さんの歌詞が
嬉しい。

今にも崩れそうなコンクリート
ビルの上に立つ
朱い鳥居が、
朽ちていなかったのが
嬉しい。

だから大丈夫だと
思えたんだ。

もう一回、
いや何度も何度も観て、
あたしは自分にエンジンをかけよう。


#映画
#天気の子