あたしは。
どこまでも。
天気にすら。
今日もまた雨か、なんて
不貞腐れている場合じゃない。
昨日の映画の復習をしたくて
今度はIMAXなバージョンアップをして
大きなスクリーンの前にいた。
何度観たって同じだよ。
所詮はアニメだよ、って
昔のあたしなら思うだろう。
空にいる帆高と陽菜が
手を繋いで飛んでいるところが
"千と千尋"みたいだ、とか
よくあるテーマだ、って
粗探ししただろう。
いわゆる常識人を
相当気取るあたしなら。
立て続けに2回も観て
思ったな。
だから、大丈夫だ、と。
ギリギリ間に合ったんだ、って。
というか、今なのだ、ってね。
人生を棒に振っちゃうくらいな
会いたい人がいる帆高を
羨ましがっている場合じゃない。
自分はどうなんだ。
脳みそをほとんど使わずに
なりそこないの
やりそこないの
人生でいいのか？
周りのせいにして
それで満足か？
寿命って
命を寿ぐ、言祝ぐ、
って書くじゃん。
それしてなくない？
自分自身を言祝げるか。
間に合うんだよ。
だから2回も観たんだ。
ストレートに言えばいい。
ストレートにやればいい。
"行けと言う"
そう聞こえたから。
『天気の子』に、もう
感謝しかない。
#天気の子
