効能。

講談や
落語を聞いて
どれだけ面白いかを
友人に説明する時に
必ず伝えることがある。


何かっていうと
自分のダサいところが
コンプレックスじゃ
なくなるよ、ってことだ。


笑うところって
人のしょうもないところ
だったりする。

やっちゃいけないのに
やっちゃったり。
弱くて情けなくて
汚くて臭くて
間違いだらけだけど
それでも生きているってこと。

それを笑いに変えてくれるのが
あたしにとって
講談であり
落語な訳で。

だからさ、
はまって以来
ダサさを肯定出来るように
なってしまった。

間違えても、アホでも
いいやと。

気持ちが楽になるのだ。
決して投げやりな訳じゃなく。
余計なカッコつけなんか
しなくていい。


しかも、ネタによっては
褌を締め直さねばと
気合いまで入るから
有難い。

大石内蔵助なんか
聞いているだけで
"何かをやり遂げないと申し訳ない"
気持ちになるし。

中村仲蔵なんて
"何の工夫もしないで上に行かれる
なんて思うな"って
過去の自分を激しく恥じたね。


とにかくだ。
騙されたと思って、寄席行こ。

愚痴ってる暇があったらさ。


#講談
#落語
#効能