『一切なりゆき』
~樹木希林のことば 文藝春秋 刊
に、お世話になっている。
読めば読むほど
全身が緩む感じ。
中でも好きなのは
"人生なんて自分の思い描いた通りに
ならなくて当たり前"
(P.25)の文章。
"こんなはずでは…
というのは、自分が目指していたもの、
思い描いていた幸せとは違うから
生まれる感情ですよね。
でも、その目標が、
自分が本当に望んでいるものなのか。
他人の価値観だったり、
誰かの人生と比べて
ただうらやんでいるだけ
なのではないか。"
こんな時だからこそ沁みる言葉。
あたしも昔は
価値観を刷り込まれて
ただがむしゃらだっただけ。
その都度目標が達成されないと
(こんなはずでは…)が頭をもたげる。
でも、ちゃんと
見つめ直す時がきて
今こそ自分自身を謳歌している。
大丈夫。
焦らなくても。
樹木希林さんの
そんな声が聞こえてくる本だ。