五月病?

 

 

「どうなの最近?」

 

帰宅した新入社員に聞いてみた。

(五月病が心配な時期ですが大丈夫ですか?)

な雰囲気を微塵も出さずに。

なぜなら今朝の出勤前のキレ気味さ加減たるや

かなりの負のオーラを振りまいていた娘。

アイロンを落としたり

コードにつまづいたりして

更にキレて周囲が凍りつく始末だったのだ。

 

娘は夕ご飯をかき込みながら喋り始めた。

 

「会社のトイレがさ、凄すぎるのよ。

だってさ、触らないで便器の蓋が上がるし

消臭ボタンも2つもあってさ。

強弱がつけられるからありがたいよ。

あとさ、お尻を洗う感触がいろいろ選べて

"優しく"ってボタンがあるのも凄くない?

流す時は蓋が自動で閉まって、流し終えたら

次の人用に自動で開いて待っててくれるんだよ。

びっくりだよ。トイレがいいって嬉しいよ。

ピカピカでめちゃくちゃ綺麗なんだよ。」

 

と。

今までどんなトイレ生活をしていたのか。

野◯生活を送っていた人間が

いきなり近代都市生活者に転身して

インタビューされたみたいな回答じゃないか。

しかも食事中にトイレネタとはいかがなものか…

と、心の中では思ったが

めちゃくちゃ嬉しそうで

しかもそれが自社自慢に聞こえて安心した。

辛くなったらウォシュレットに

"優しく"してもらえそうだし。

 

安心した。

五月病の五の字もないや。

 

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娘といい、空といい

楽しそうで嬉しい今日この頃。

 

 

#五月病

#思い過ごし