マイナス2°の引越し前日。

 

 

いよいよ明日引越し屋さんが来て新居へ。

新たな部屋でのスタートが始まる、

北国の息子の物語。

 

北大があんなにも広大だと知ったのは

大学の後期試験の前日だ。

「現場を一応見ておこう」と

札幌のキャンパスに到着した時のおったまげは

今でも忘れない。

 

正門脇にある受験生宛ての

雪の中に佇む掲示板。

そこで受験番号から受験する建物を探す。

 

「理学部棟か。」

 

丁寧に雪かきがされていても

凍りついた道は、

慣れない関東人にとって恐怖の連続。

「滑らないように…」と口をついてハッとする。

そう言うワードは受験生には御法度だからね。

 

歩けど歩けど着かない。

広すぎるのだ。

しかも周りは歴史的な建物や

半端ない雪化粧付きな木々に惚れ惚れしながら

スマホをかまえて立ち止まる。

 

都内の、隣りに法学部でその対面は商学部

みたいな大学をイメージしてすみません!な

広大さにビックリを通り越して途方に暮れた。

理学部に到着した時点で、ホカホカする身体に

ダラダラと汗がでる状態。氷点下の寒さなのに。

 

雪道だし徒歩だし、

正門から30分かかるとして

ホテルを出ようとスケジュールをたてる。

ま、歩いて30分は

ちょっとオーバーかもしれないが

歩みのノロい息子だし…から、

無事入学が叶い、1年の一般教養課程は

大北部の18条門あたりにある建物、

高等教育推進機構という場所。

だからその近辺のエリアに部屋を決めた。

だけど、2年生になると今度は学部ごとの

建物へと移動する。

息子の学部棟は構内南部の北9条あたり。

18から9なら大したこと……あるのだ。

雪が降らない季節なら自転車で気持ち良く

自然を愛でながら通学できる優雅さは最高。

自分がもう一度学生になれるなら絶対ここだと

何度夢見たことだろう。

だが、吹雪だったり路面凍結で…なんて時は

決死の覚悟で授業に向かい、

遭難も、さもありなんな状況で帰宅。

寒さも半端ないし、

もっと近いといいなぁとボヤく。

わかるよ、わかる。

あたしだって居候時、札幌駅まで買い物に行き

疲れて帰る帰途を思うとタクシーが目につくし。

 

南北で、地下鉄2駅分はある大学だ。

何処に部屋を決めるか、

なかなか悩ましいのが北大生だと思う。

 

という訳で息子はこの度引越しを。

春は新入生の引越しラッシュだから

その前に…と、よりによっての真冬2月。

駅近、学部棟近、バイト先近の好物件。

あれから2年か…早いよなぁ。

 

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今日から国公立2次の前期試験。

きれいに雪かきがされている。

美しい雪景色に見惚れる余裕は無いかもだけど、

受験生の皆さまの幸運を祈る。

本当に素敵な場所だからさ、北海道って。

 

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明日もこれくらい晴れますように。

 

 

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